「恋愛と癒しの石」として、絶大な人気を誇る石。
ローズクォーツを手に入れてしばらくしたら彼氏ができた、という話はしばしば耳にします。
美的感覚を高めるので、クリエイティブ関連の人にも重宝されています。
半透明な物が多く、もろい性質の為(自然の)ひびがある物が多いそうです。時々見かけますが、ルチルのインクルージョンがあるものもあり、スターやキャッツアイ効果があらわれる物もあります。
この石は別名「アフロディーテ(愛と美の女神)の石」とも呼ばれ、古代エジプト、ローマでは美容の為に用いられたそうです。
風水では『女水晶』と言い、女性の運をあげてくれると言われます。
女性らしさを高め、失恋した心を癒したり、穏やかな気持ちに導く癒しの石です。また、ネガティブな気を浄化し、恋愛や人間関係で生じる災いから身を守るパワーがあると言われています。
それだけでなく、心の傷や過去のトラウマを癒し、コンプレックスを持っている人には優しく手を差し伸べ、女性的な面を引き出してくれる。まるで優しい看護婦さんのような石です。
ローズクォーツを持つと感情が安定して勇気と自信が芽生えてくるので、自分を受け入れ、他人を許すことが出来るようになり、人間関係の改善にもつながります。
こうした効果はきっと、ローズクォーツの特徴である優しい波動が、人の心と身体に潤いをもたらすからなのでしょう。
この石の波動は持ち主の内分泌の働きを促進させ、肌の生成や感情の安定に寄与すると考えられているのです。
英名、和名、の両方にあるとおり、バラのような紅色やピンク色を帯びた水晶をローズ・クォーツと呼びます。
水晶の仲間なので、天然石の性質はロック・クリスタル(水晶)をはじめとする水晶類とほぼ同じです。
主な産地はブラジルですが、世界各国でも採掘されています。
ローズ・クォーツの特徴は、なんと言ってもその美しいピンクの色合いにあります。
発色の原因は、まだ完全には解明されていませんが、ローズクォーツの形成成分の中には多くのルチル(金紅石)が含まれていることが確認されており、それが原因ではないかとされています。
(ルチルの和名は金紅石ですが、それらの固体のほとんどはピンク色を連想させるような色からは大きくかけ離れています)
ロック・クリスタル(水晶)のように完全に透明なものは稀で、採掘されるほとんどの固体は不透明です。
色の濃度は環境によって異なり、透明に近い薄いピンクから、鮮やかなピンクまで様々なものが存在しています。
一般的に知名度の高い水晶の仲間のうち、ピンク色という少し特殊な色であるこの鉱物は、アクセサリーや宝石として人気があります。
不透明な固体であるため、カボションカット(表面を研磨して丸みを与えるカット方法)を用いて加工するのが一般的で、仕上がった石は、丸みとピンク色をあわせ持つ、柔らかで印象深いものとなります。
また、ピンクという色は特に人を魅了する効果があるためか、昔から彫刻などの置物としても広く利用されてきました。